昼休みにあるお母さんが中学生の息子のことで、相談をしたいと来院した

ある矯正歯科医院で身長が伸びないことを相談したらしい

その歯科医は、彼の手のレントゲンを撮り、多分骨年齢を診たのでしょう

すると、その歯科医は「伸びてもあと3ｃｍだな。諦めろ」って言ったそうです

お母さんが、「これからまだ伸びるから大丈夫よ」って慰めていた最中の話だそうです

彼にとっても、お母さんにとっても止めを刺された瞬間

それからの彼は、夕飯も食べず元気が無くなったので、お母さんは心配で花谷の所に相談に来たわけです

花谷は色々な話を聞き、何を一番に話をしたかと言うと・・・

お母さんに対して、慰めるとともに、厳しい意見も言いました

「お母さんがそんな姿勢じゃだめだよ。もっとお母さんがしっかりしないと。一番不安を感じてるのは、彼じゃないの？お母さんがそんなんじゃ、不安を感じている彼はもっと不安を感じちゃうよ。お母さんのイライラや不安がさらに伝わっちゃうんだから。」

お父さんは、彼のことを見てないようで見ているよ。お父さんはそんなものは乗り越えていかないとダメなんだって言ってるんでしょ。男同士だからそんな冷たい意見なのかもしれないけど、それが本当なんだよ」

今までが平坦すぎる人生だったんだから、この挫折ぐらい乗り越えさせないとね

それにお母さんは、家族の太陽なんだよ。その太陽が陰れば家族はどうするのさ〜

まずはお父さんともう一度話し合ってみてください。どうしたらいいのか。

それと膝を怪我してるんだから、ここに来させてみたら？

それとなく話をしてみますよ

多分尻を叩くことのほうが多いと思いますが・・・（笑）

涙を浮かべてお母さんは帰って行きましたが、そんな歯科医いると思うと情けなくなりました

治療は技術だけでは人を安心させることも必要なんだと感じた昼休みでした